SFCニュース3月号

オンとオフのメリハリを大切に

 だいぶ暖かい日が増え、通りにも春の花が咲き始めましたね。今年は桜も早めに咲くとの予想です。
 先日、久しぶりに1日お休みが取れたので、子ども達と近所の洗足池に遊びに行きました。洗足池でスワンボートに乗ったのですが、昔に乗った時は私と夫で漕いで、子ども達は乗っているだけ、落っこちないかハラハラしながらという感じだったのが、今では子ども達が漕いだ方がパワフルに速く進み、子ども達の成長を感じました。
 私の目的は、どちらかというとボートではなく、ゆっくり素敵なカフェでのティータイム。近くのオシャレなカフェを調べて行ってみると、子連れではまずかったかなー?というくらいに静かでおしゃれなカフェ。子連れだったので思ったより予算をオーバーしましたが、美味しいおやつと珈琲を頂いて帰って来ました。
 帰って来たらいつもより家事もテキパキとはかどり、お休みの大切さを実感しました。忙しいからと言って仕事ばかりしていてもダメですね。効率よく仕事をするためにも、適度に休養は必要だと実感しました。
 春に花を咲かせる木々を見ても、確かに冬の間はしっかり休ませ、養分を蓄え蕾をつけ静かに春に向けた準備を進めています。
 先日華道を体験したフランスの方が、生けた作品を見て心が穏やかになると言っていましたが、確かに生け花は生ける作業も出来上がった作品もとてもよい心の休養になりますね。瞑想と華道の関係について聞かれましたが、雑念を取り払い無心になることで本質に迫る瞑想と余分な枝葉をそぎ落としていく事でそれぞれの持つ美しさを引き出していく作業に共通点を感じるとお伝えしました。(片言の英語だったのでちゃんと通じたのかは分かりませんが・・・)制作過程でも無心になれて、きちんと枝葉の整理された成果物は見るだけでも心が落ち着く瞑想のような効果を感じます。
 オンとオフのメリハリということも無理やり華道と結び付けて考えれば、空白美だったり長短や疎密のメリハリとも通じて来るものがあり、生け花はこうした哲学的な部分でも奥深いなぁと日々感じています。
 花を生けることが休養になり、皆さんの生活にメリハリを与え、より豊かな生活が送れていたらよいなぁと思います。
 今月も花との一期一会の出会いを楽しみながら、しっかり向き合っていきましょう。