【お花の名前を韓国語で覚えよう】 吾亦紅

暦の上では立秋を過ぎましたが、今年の夏も厳しい暑さが続いていますね。
身の危険を感じるほどの暑さですが、時々熱帯夜ではない日もあったりして、昨年よりは少し過ごしやすいのかな……と思うこともあります。
先日、夕方に外へ出たら、虫の声が聞こえてきました。
まだまだ暑い毎日ですが、少しずつ秋の気配も感じられるようになってきましたね。私たちの教室がある藤沢市は、江の島や海が有名ですが、市の北部には田畑もたくさんあります。
8月には、秋の季語にもなっているブドウや梨が収穫の時期を迎えます。藤沢発祥のブドウ「藤稔(ふじみのり)」も、最近では全国で知られるようになってきました。
大規模な生産ではないため、なかなか市場に出回ることはありませんが、こちらのブドウや梨は、木でしっかり熟してから収穫されます。
みずみずしく、実も大きくて食べ応えがあり、とてもおいしいんですよ。

ちなみに、梨の花は韓国語で「배꽃(ペコッ)」といいます。
韓国では、日本と同じようなシャリシャリとした梨を果物としてそのまま食べるほか、焼肉などの肉料理のタレに、すりおろして使うこともありますね。
そして、「葡萄」は韓国語で「포도(ポド)」といいます。
日本語の「ぶどう」と同じく、中国語の「葡萄」に由来する言葉なので、音もどこか似ています。

さて、そんなおいしい秋の果物と同じように、お花の市場にも少しずつ秋の花材が届き始めています。
今回ご紹介するのは、秋を先取りしてくれる花材「吾亦紅(われもこう)」です。

吾亦紅は韓国語で、「오이풀(オイプル)」といいます。

韓国語の 오이(オイ)=きゅうり。そして 풀(プル)=草 です。
そのため、오이풀(オイプル)を直訳すると「きゅうり草」という、ちょっと面白い名前になります。
吾亦紅がきゅうりの仲間ということではありません。葉や茎を揉んだときに、きゅうりのような香りがすることから、この名前がついたとされています。

私は吾亦紅を、これまであまり近くで香ったことがないので、今度お花が入ってきたら、実際に葉や茎を揉んで確かめてみようと思います。
こうしてお花の名前を韓国語で調べてみると、名前の由来から植物の特徴を知ることができるのも楽しいですね。
吾亦紅のシックな赤紫色と、コロンとした丸い蕾。華やかさというより、秋らしい落ち着いた風情を感じさせてくれるお花です。
生け花にもフラワーアレンジメントにも合わせやすく、少し加えるだけで、作品に秋ならではの季節感を添えてくれます。

まだまだ暑い日が続きますが、秋の花材を眺めていると、季節は少しずつ進んでいるのだなと感じます。
お花を通して、ひと足早く秋を楽しんでみませんか?

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文:檜枝苺湘
湘南フラワーコーディネートスクール上級講師

監修者:阿多星花
有限会社湘南フラワーコーディネート 代表
花屋kkot kkotオーナー
草月流一級師範総務
SFC生け花上級講師
SFCフラワーデザイン上級講師