一生懸命だから楽しくなる
春ですね。今年の桜は花見の計画を立てる間もなくサッと咲いて、あっという間に散ってしまいましたね。コロナだからどうせ花見できないでしょ?と言わんばかりに。
思い起こせば去年の3月から子ども達の休校が始まり、4月5月と緊急事態宣言となり、制限付きの生活もあっという間に1年経ってしまいましたね。
我が家は3人のうち2人が4月から最終学年となりました。なんだか3人ともにやる気に満ち溢れ、どこに出かけるわけでもない春休みでした。大人になるとなかなか節目を感じづらくなりますが、新年度、大人も心を新たに過ごしていきたいですね。
先日、ある方が話していた一言がとても印象的だったので、ご紹介したいと思いました。「一生懸命だから楽しくなる」
解散の危機にあった会をV字回復させたリーダーにその時期を共にした方が送った言葉でした。落ち込みがちなメンバーの気持ちを引っ張っていくリーダーの手腕は言うまでもありませんが、「一生懸命である」ということは、周りを巻き込み「楽しさ」を生み出すのだなぁ、と。
逆に言えば、「一生懸命」でないところに真の楽しさはないでしょう。頑張った人にしかわからない面白さ、楽しさというのは、どんな分野にでもあるのではないでしょうか。
お花も本当にそうだなぁと思いました。私自身、お花を始めた当初はお花なんてさほど好きではなく、「真剣さが足りない」とよく母に叱られたものでした。私が一生懸命お花に取り組み始めたのは、高校に入って、自分に何のとりえもない事に気づいてからでした。このままではマズイと思い、せめて誰かやっていないお花なら、と思い真剣に学び始めました。「お花が好き」という純粋な動機ではありませんでしたが、やはり一生懸命やることで、お花の面白さにどんどんはまっていきました。
今では「どんだけお花が好きなの?」と子ども達から呆れられるほどですが、そこまでになったのも仕事として真剣に向き合ってからのような気がしています。
一生懸命に取り組むことで、どんどん新しい面白さが見えて来るものですね。なんとなくわかった気になって本気を出さないでいるより、バカみたいでも本気になって一生懸命取り組む方が楽しさを倍増します。
さあ、新学期!心新たに一生懸命おけいこに取り組みましょう!
花材研究~世界の祭りから~ 4月 サンジョルディ
スペインのカタルーニャ地方のお祭りで聖人ゲオルギオスの祝日として4月23日に行われるお祭りです。ゲオルギオスが退治したドラゴンの血が赤いバラになったという伝承から男女の間でバラを贈り合うようになったとのこと。その後、本屋が本を贈ろうというプロモーションで、プレゼント用の本に赤いバラを添えるようになり、今では男性が女性にバラを贈り、女性が男性に本を贈る習慣となったそうです。
今年の研究トータルコースは世界のお祭りをテーマに盛り込んでおり、4月のフラワーデザイン研究トータルはサンジョルディにちなんで、本とバラをアレンジします。
どんな作品が出来るか楽しみですね。是非ご一緒した方がトータルコースの方でしたら参考にご覧ください。