冷暖⾃知ーやってみなければわからない
雪遊び、赤いてのひら、花のよう
お粗末な俳句からで、失礼いたしました。先日、ある方の紹介でオンライン句会なるものにお誘いいただき、参加してみました。そういえば、昔母も俳句をやっていたなぁと思いながら。
お題が「六花(ろっか、むつのはな)」(雪のことだそうです)ということで、前日に5句ほど作ってみました。その中の一作が冒頭の句で、初参加にして最高得点(2点ですが(笑))をいただき、大変素直な句だと評価をいただきました。(素人なので素直な句しか作れません汗)
句を作る際、まず雪にまつわる情景をイメージしてみたのですが、今年はまだ大した雪も降らず、気づけば大人になって雪に情緒を感じるなんてことが減っていました・・・。
なんとか子ども達の雪遊びの様子や雪を楽しみにしている様子などを連想し、短歌好きの娘と頭をひねるも、「五・七・五」になかなかおさまらず。パズルのような言葉選びに、二人で知らず知らず夢中に。当初はお付き合い程度で「俳句なんて・・・」と思っていましたが、やってみると普段は使わない頭の使い方で、とても面白かったです。
普段からお花を生けていて、季節感や情緒的なことに触れているようでいて、また違った角度から触れてみると、新たな発⾒が沢山ありますね。
題名の「冷暖自知」は禅語の一つですが、水が温かいか冷たいかは飲むなり手を入れるなりしてみないと分からないということから、実体験による学びの大切さを説いたものです。まさに、プレバトでぼんやり見ていたのと自分で頭をひねって作るのでは、大違い。とても良い頭の体操になりました。日々当たり前の光景をいかに無感動に過ごしてきたのかを実感しました。
お花を生けるうえでも、こうした様々な感性が活きてくると思うので、お花以外にも様々なことにチャレンジして感性を磨いていきたいものですね。
今月も引き続き通信教育となります。LINEでの写真共有グループが結構盛り上がっております。ご興味のある方は、今月からでも良ければ参加してみてください。他の方の作品を見る事で、色々と参考になりますよ。
なかなか外に出られない期間が続きますが、これから春の花が次々と咲き始める季節になりますね。余裕のある時は、ご自身で生けた花や街中で見かけた花をテーマに一句ひねってみませんか?
花材研究~世界の祭りから~ 2月 香港の旧正月
中国、韓国等アジアの国々では陰暦の1月1日の旧正月を祝う国も多いですね。今年は2月11日だそうです。
中国では家の中に花があることは「花開富貴(花が開くように金が満ちあふれ、金持ちになる)」と縁起が良いとされ、香港では日本のように「旧正月に飾る縁起の良い花」というのがあるそうなので、ご紹介します。
水仙:良い香りは幸運を運ぶと言われている
金柑:黄色い実を黄金に見立てて、大きな実が沢山なっているものを良しとする
フォックスフェイス:黄色い実に5つの突起があることから5世代が一堂に会した様子に見立て、縁起が良いとする
ミリオンバンブー:もともと中国本土や台湾で神棚に飾られる縁起の良い植物。上に葉が伸びるため、開運。
桃の花:良縁を運ぶとされている。
香港の三大都市はコーズウェイベイのビクトリア公園、プリンスエドワードの花墟公園、荃湾沙咀道で開催される花市とのこと。旧正月前には、通常であればかなりにぎわうそうです。