SFCニュース4月号

スタートの春

 4月、新年度ですね。ご自身・ご家族の新生活で生活パターンが変わる変わる方も多いのではないでしょうか。

 先月も書いていましたが、我が家も娘2人のW入学でてんやわんや・・・の予定でしたが、なんと三女がコロナを持ち込みまして、時間差で私と夫にうつり、てんやわんやを通り越し、1階で長女と次女が暮らし、2階で感染者3人が暮らし、ご飯などは長女と次女が協力して運んできてくれるという何ともサバイバルな春休みでした。

 ご飯と言っても子供のすることですから、レトルト食品がほとんどで、ご飯がドーンと届いておかずは冷凍食品1個ずつみたいな謎な組み合わせもありましたが、何故か必ずお菓子付きで届くという、妹への思いやりも感じられる食事にほっこりしました。が、早く自分で作って健康的な食事をしたいです(笑)

 感染者の食器はリスクが高いので、私が洗い物をしていたのですが、自分たちのお皿はきちんと自分たちで洗っているようで、普段のあのだらしなさはどこに行った!?と思うほど、意外にも部屋も散らかっておらず、綺麗に暮らしていました。子ども達の成長を別な意味で実感した春となりました。

 仕事でも年度末・年度初めでかなり多くの案件を抱えており、とにかく無事にお花をお届けせねばならないし、2日に予定していた銀座ファンケルさんでのワークショップのお仕事も私個人的にもかなり楽しみにしていたのですが、平野に頼んだりと休んでもいられない状況でした。NAGOMI HOUSEの角田さんが前日の確認から当日の挨拶まで細やかにサポートしてくださり助かりました。

 生け込みを代わっていただいた研修生の佐藤さん、おけいこの予定を変更して頂いた祐天寺校の生徒さん、本当にご迷惑をおかけしました。

 今回、本当に多くの方々に助けていただき、一人で抱え込み、予定を詰めすぎている自分を反省すると同時に、私も誰かが困った時に手を貸せる余裕を持っていなければと学びました。

 反省したそばから楽しい話も少し。3月かねてからご案内していたNAGOMI HOUSEオープンデー内での祐天寺校の作品展を開催しました。まだまだ入門者が多く、2名を除きほとんどが初めての花展。小規模ではありましたが、皆で一斉にお花を生ける緊張感や楽しさを味わってもらえたのではと思っています。SNSを通じて祐天寺校の生徒さんと藤沢本校の生徒さんが交流されていて、わざわざ遠方から作品展を見に来てくださったり、とても嬉しかったです。

 次のイベントは秋に海生けを予定していますが、祐天寺校の方も興味を持っているので、またそこで楽しい交流が生まれたら良いなぁと思っています。

 さあ、新年度も楽しんでおけいこしましょう!

花材研究~花とSDGs~

4月はラスティングフラワー

 プリザーブドフラワーの製造工程に使われている薬剤が実は劇薬であることをご存知でしょうか?その劇薬の混じった液体をそのまま排水することで環境を汚染しているという課題を解決しようとする企業が少しずつ出てきているようです。

 今月トータル研究コースで使うラスティングフラワーはそういった劇薬を使用せず、また薬剤は排水せずに再利用するという取り組みをされています。そうすることで、プリザーブドフラワーよりもしっとりとした仕上がりになるそうです。

 プリザーブドフラワーと見た目は同じですが、茎や枝もプリザーブド加工できるとのことで、今回は茎ありのもので、様々な種類のラスティングフラワーを仕入れてみました。

 トータルコースの方とご一緒になった方は、是非どんな素材なのか見てみてくださいね。